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2009/04/25

2メートル24センチのオートメカニック!

NBA (National Basketball Association) =アメリカのバスケットボールプロリーグは、私が最初にアメリカに移り住んだ1974年には、深夜の録画放送しか無い程度の、4大スポーツの中でもマイナーな存在だった。それが、私がUCLAに入学した78-79年シーズンの全米大学選手権決勝で、Michigan State University の Magic Johnson と Indiana State University の Larry Bird の直接対決が実現し、その後二人がプロリーグの東西の名門、 Los Angeles Lakers, Boston Celtics にそれぞれ入団して、一気にNBA人気は爆発、80年を境にテレビの強力なソフトになって行き、その後 Michael Jordan の登場でその人気を90年代に定着させたと言っていい。

そんなスーパースターばかりが集うNBAで、一人の身近な大選手を紹介したい。彼の名前は Mark Eaton. 先日のブログのポスティングで、後列真ん中に立っているひときわ大きなセンタープレーヤーである。私がUCLAバスケットボールチームのマネージャーだったときのチームメートである。

彼のバスケットボールキャリアは, it's never too late & never give up の 「人生の努力賞」と言えるような、遅咲きのサクセスストーリーなので、少しだけ先日の彼とのやり取りからの近況も合わせて紹介したい。

1957年生まれなので私よりひとつ上になる彼は、高校卒業後、車の整備士として車の下にもぐり油にまみれていた。その後、日産のセールスマンを経て、南カリフォルニアの2年制大学に3年遅れの21歳で入学。2年後、通常「編入生を採らない」UCLAのバスケットボールチームに、3年生として編入してきた。彼が注目されるのは、その身長。その年全米で一番背の高い、 7 Feet 4 Inches (2m24cm)は、隣を歩いていて、大きなひじが私のこめかみにあたり、軽い脳震盪を起すくらい、「でかい」選手だった。

そんな彼は、しかし、UCLAでは、チームの戦術上スターターにはなれず、卒業年度は、年間でわずか42分(1試合40分のなかで平均1.5分程度)しか試合に出ない、決して目立つ活躍は多く無い選手だった。

そして25歳で卒業。カーディーラーでの再出発か?と思っていたかどうかは定かでないが、その年のNBAドラフト会議で、Utah Jazz が第4ラウンド、全体の72番目と言う低い指名ながらも、前評判に反して意外にも彼を指名し、Markはプロ入りした。名言「身長は教えられない!」が指名理由だと当時のコーチは語っている。

決して運動神経は抜群ではない、スピードも無い、得点能力も高くない、ジャンプ力も無い。そんな彼が、プロ入り後、指導者やチームメートに恵まれたことはもちろんだが、努力を積み重ね、オールスター選出、最優秀ディフェンシブプレーヤー2度、ブロックショット王4度、そして生涯平均ブロックショットは史上1位の1試合平均3.5、という名選手になったことは驚きとともに感動だ。そして引退後は、Utah Jazz の名選手、 John Stockton, Karl Malone とともに、Markの背番号53は Utah Jazz の永久欠番となり、その功績をたたえられた。

そんな彼は今ユタ州に残り、2つのレストランを経営しつつ、企業研修などの講演でアメリカ中を飛び回って、leadership や team building の motivational speaker として活躍している。先日のやり取りでは、「いつか東京に呼んでくれよ」「そうだね。でも、Markはスターだし、2m24cmだし、、、エコノミー乗れないだろ?!」「講演料含めていくらかかるんだ?」など、いつか東京に呼んでみたいという話などもした。彼の The Four Commitments of a Winning Team と言うタイトルの講演は全米でも予約殺到の人気プレゼンになっている。興味のある企業があれば私に連絡下さい!

そんな彼の半生が映画になるらしい!これまた今から楽しみだ。卒業後27年経って、振り返れば、彼はバスケのキャリアを人生の頂点とせず、それを活かして今次世代やコミュニティーに自分の経験を伝えることで人の意識や意欲を高めている。 見習わなくちゃ、と身近な偉大な、一人の元チームメートから教えられた気持ちで、彼から教えてもらった彼の 7ft4 という(7フィート4インチ=2m24cm)サイトを見てみた。

きっと、彼の成功だけを見た人間は、彼の身長があればNBA背成功できたのも自然と感じるだろうが、2m24cmであろうと2m30cmであろうと、「守備」で彼ほどの実績を残した選手は少ない。結局、「努力し続けられる能力」に長けていた、という、当たり前だが一番難しいことをやりきった成功者の共通点をまたまた再確認させてもらったやり取りだった。

次回は、そんないろいろな経験をさせてくれたUCLAに今年合格した方々を卒業生を祝う会、と言うものに昨日参加させてもらったのでその様子を紹介したい。

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