2008/07/04
「欧州MBAに関して」へのコメント
白石様
何よりもはじめに、IEへの留学決定おめでとうございました。そして、ブログへのコメント、投稿ありがとうございました。弊社イベントなどがきっかけになった旨、とても嬉しく読ませていただきました。
先日、就職支援会社の社長と話した際にも、彼のヨーロッパのMBA訪問で感じたことを聞きましたし、我々のカウンセラーも4月にヨーロッパのMBAに招待されて視察に行って来ました。HECは日本人在校生がゼロのころからの付き合いで、毎年熱心に我々のイベントにも参加してくれて、今ではヨーロッパの中でも人気の高い学校になってきたこととても嬉しく感じます。IEもそのようなルートをこれからつくっていければと期待しています。熱心な担当者や在校生、卒業生2、3名で本当に流れを変えられると感じてきていますので白石様にも期待させていただきたいところです。
自分がイタリアで2年育ったこともあり、ヨーロッパの魅力を感じつつも、日本の人事部にどう伝わっていくのか、就職市場での認知度は、など、このあたりは前記の就職市場の動向をもっと詳しく知っているプロからもコメントなどもらえればと考えています。
先日、Harvard Business School 100周年記念イベントに誘ってもらいました。そこで、「日米の経済優位は今後も続くか?」というテーマでパネルのコメントがありました。20年前は世界経済の約5割が日本とアメリカによって動いていたのに対し、最近では30%台にまで落ちてきている。今後この日米による経済の優位性は維持されていくと思うかどうか、とのディスカッションでした。
世界経済の専門家ではないので評論家的なコメントは避けますが、昨年イタリアに行き、フランクフルトでEUへの「入国審査」を通ると、あとはノーチェックでした。そのままイタリアに渡り電車に乗り、かつて自分が暮らした町へ。1972年から住んだ際にも、1989年に再度訪れた際にも、その人口3万人の小さな町には「外国人」はごくわずかでした。それが昨年の訪問では、EU内の人の動きに驚き、そんな小さな町も多くの外国人が移り住み、様々な人種や言語が入り乱れていることを体感して来ました。その反面、やはり国境を越えれば「景色が変わる」、あの狭い地域に多くの文化が共存するヨーロッパにはアメリカとは違った魅力を感じます。
MBAに限って少し話すと、多くのヨーロッパへの留学生がデメリットのひとつとして挙げるのが、卒業後の就職に関してです。アメリカのように卒業後1年は Practical Training という立場で残れるという制度もないため、「現地採用」が困難で、多くの場合1年から1.5年の短い ヨーロッパでのMBA修了後に現地にとどまって、キャリア経験を積む機会を得ることが難しいというコメントをよく聞きます。
その反面、生徒の国際性・多様性や動きやすさに加え、キャリアチェンジを見据えたインターンシップなどを必要としない場合には、1年、または16カ月というような、社会復帰への時間ロスが少ないものへの魅力は多くの方々が以前以上に考えていることだと感じています。事実、企業からの派遣生の中には短めのプログラムを希望する方々が増えてきていると感じます。
今回、私がヨーロッパのMBA留学に関して「どう考えるか?」という問いかけに対しての答えにはなっていないかも知れませんが、まず就職事情は近いうちのその方面の専門家にも声を聞きたいと思います。
そして留学指導の立場から言うと、私のこだわりである「きっっかけプロバイダー」としてできることは、白石さんはじめヨーロッパに留学する、してきた人たちがその経験をどんどん発信して、理解してもらい、魅力を感じてもらうことから始まり、留学希望者がそれらをインプットしたうえで、「選択肢、検討事項」が広まり、それらに対しての理解が深まり、結果として今よりも多くの方々に興味を持ってもらえればよいと感じます。
私のこだわりとしては、アメリカよりもヨーロッパということではなく、より多くの選択肢、より身近に留学の実現性を感じてもらうことで、海外に出て、日本を広げ世界を近づけ、そしていずれ様々なものを持ち帰ってきて活躍してくれる人が増えてくれることがこの仕事の意義だと思いますので、是非、現地からの声や帰国後の体験談の共有など含めて、積極的な活動と発信をしていただけるようお願いと期待のメッセージとさせていただきます。
評論家ではないので、少しだけにしておきますが、日本とヨーロッパやアジアとの経済やその他の様々な交流が、アメリカとのもの以上になることは、多分あと2、30年の私の人生が終わるまでにはないのだろうなと思う反面、このようなこれから関係が深まっていくであろう地域や文化への理解や、そこにおける、ビジネス展開の専門家は明らかにアメリカとの間にあるものよりも薄いでしょうから、そこは意識しておきたいところだと感じます。
そして、自分がそうだったことで、楽しくもあり、時には特異性をもてたこととして、「英語以外の言語習得」を挙げておきます。3、4カ国語をある程度使える人たちがヨーロッパにはそこいらじゅうにいますので、そんな中で是非、短い期間ではありますが滞在先の言語にこだわってみていただければと思います。
頂いたテーマから外れた部分も多く、統計や理論でお答えはしていませんが、結論は「日本の多様性には、人物交流の多様性が必要」という点で、ヨーロッパ、アジアに関して今後経験者が求められる度合いが上がることはあれど下がることはない、というのは誰でも否定しないことと思いますので、頑張って日々過ごしてきていただきたいと思います。
そして、就職へのメリットなどMBA留学の価値にはいろいろな理由はつけられますが、とにかく「スペンで過ごした日々」を将来振り返ったら、人生の中でも思い出多き、濃い日々だったと思うことは間違いないですから、そんな時間を送れること自体も楽しんできていただければと願っています。
出発はいつごろでしょうか?
来期予算組みの中で欧州訪問を私自身、またはスタッフが予定できるよう考えて行きたいと思います。
横山
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TOEFL目指す潤平 |2008/08/24 07:26:57
こんにちは!欧州MBAについての貴重な情報ありがとうございました。就職についてアメリカMBAと大きな違いがあるのですね。