2008/04/26
MBA留学中の元受講生から届いたあるメール
先月末、ニューヨーク出張出発前に、出願準備のころから関わらせてもらった現役MBA留学生からメールをもらいました。卒業を前に2年間のMBA留学を総括してまとめ、感じたことを伝えてくれるとてもありがたいメッセージでした。そのメッセージからプライベートな部分一部除き、皆様に紹介させていただくことご理解いただきましたので、今日は以下ほぼ原文のまま紹介させていただきます。
読んだ皆さんにも色々と感じることがあると思いますので、共感していただくこと、異なる視点を持っている方、それぞれ多様だと思いますが「考えるきっかけ」になっていただけるならばと、快く承諾いただきました。
横山さん
お世話になっております。ご無沙汰しております。
XXX MBA2年生OHです。いきなり、かつ思いつきのメール失礼致します。
先日当校でも第2ラウンドの合格発表があり、何人からか喜びのメールをもらい、僕が入学審査部長から合格の連絡を受けてからもう2年以上が経ったのだという思いです。当校では今年も日本人が結構な数で合格しており、今の審査部長になってから確実に流れが変わった感じです。
幸い、私自身は、交換留学協定があるヨーロッパのプログラムの交換派遣生に選ばれたのであと2ヶ月程今度はヨーロッパで学生をやりますが、一度、この2年間(+準備期間)を総括しておく必要があると思い横山さんにメールをさせていただきました。
先ずは30代になりこの様な体験ができたのは、短期的にはともかく、長期的には確実に有益だと思える程に充実の2年間でした。とにかく楽しかったです。
何点か気づいた点を。
①時間も選択も多いので、2年間の留学は、「目的がある人」には有益、ない人にはただ時間が過ぎてしまう。
②勉強とSOCIAL(クラブ活動を含む)、このバランスがうまくとれれば最高。(僕はSOCIALによってしまいましたが。。)これが出来る日本人は、(少なくともトップスクールでやりたいこととやらなければいけないことが多すぎる当校では)まだまだ少数。
③就職予備校としてのMBA(とりわけ今後数年は就職環境の悪化が予定されているので更にその傾向が強まる)と、アカデミックとしてのMBA、またネットワーキングとしてのMBA、これらの役割の内、やはり就職予備校の要素が強いことは社費組の人も認識していく必要がある。
④このMBA受験、日本の受験とはルールが全然違うので、その違いに早く気づき、対応した人が結構効率よく結果を出す。
⑤インターンは、私費・社費かかわらず、他業種を経験できる貴重な時期であり、絶対にやった方がよい。(僕は、政治家秘書と投資銀行をしました)
⑥(これはバイアスが入ってますが。。)、当校の米国は勿論、アジア(とりわけインド・韓国・シンガポール)でのステータスを考えると日本の合格者の入学率が他の国からの合格者と比べ低めであると感じます。入学審査部長も感じている課題のひとつです。どうにかしたいです。恐らく学校に対する正しい認識ができていないのではないかと思われます。非公式な説明会などもっとやれればいいのですが。
MBA在校生はみな2年間という長期を使っているので、自身を正当化すべく、多くの方が「成功した」「最高だった」というと思いますが、僕は必ずしもそうで無いと感じることがあります。決してこれから留学を目指す人々の留学したい気持ちをとめるつもりはないですが、いまだ「MBAに行けば人生大きく変わる。(場合によってはスーパーマンになる)」と思っている層が一部確実にいると思います。この人達は、早晩確実に問題に直面するか、現状を受け入れることでおそらく当初とは随分と異なることになっているはずです。確かに卒業後の人生は変わりますが、僕は、得られるものは、あくまでいままでにやってきたこと、努力したこと、積み重ねたことの延長線上であり、別人(スーパーマン)になれるという事ではないということを感じます。このあたり、留学する人には変身願望者が一定数おり、たまにGAPに驚きます。ここだけは留学の期待と現実の面だと思いますし、同級生でも意見も割れるところです。
思い起こせば、僕の最初の受験の際には、全く合格には程遠い状況でしたが、横山さんが「わたしは留学したい人を留学させることが使命なんですよ」(厳密にはちょっと違う言い方だったかもしれませんが)、と言ってくれて、いつでも、どんなときでも駄目だと思わせない雰囲気がアゴス(当時のTPRJ)にはありました。
ご存知の通り、僕自身はTOEFL・GMATの基礎はそちらで作りました。そしてご存知の通り、ふらふらと他の予備校なんかにも行きました。しかし不良息子はふらふらしますが、最後は、意心地のよいところに戻るのです。そういった意味では、横山さんはどの様に思われるかわかりませんが、僕にとっては旧TPRJはずっと「応援団」という感じでした。
戻るといえば、、、
教育というものが、「生涯」おこなわれるものであるならば、MBAもアゴスもいつでもOBや現役が行き来をし、ひざを突き合わせたり、時には同じ机に座って授業を聞いたりするような環境があってもいいのではないかと思います。人はカテゴライズすることで本人のレゾンデートルを確認する要素がありますが、こと、教育に関しては、その境界を除くことで、単に受験のためや知識の詰め込みだけではなく、多様な視点からの学び、いつまでも学んでいく環境ができるのではないでしょうかとか思いました。
思いつきで、うまくストラクチャーされてない文章失礼しました。いずれにしても、お蔭様でもうそろそろ卒業です。ありがとうございました。今後なにかできることがありましたら、何でもおっしゃってください。
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OHさん、メッセージ本当にありがとうございました。
「もう役に立たない死んだ自分のための葬式にどれだけの人が来てくれるか、というような価値観で人生を送りたい」という趣旨の言葉を今でも覚えています。入学審査部長とのインタビューでも私をネタに語っていただいたと後日審査官からも聞きました(笑)。思い出多きOBですので、帰国後もどんどん顔出しに来てください。壮行会で撮った写真とメッセージもまだアゴスの一階の廊下に貼られていますので帰国後のメッセージも持ってきてください。
今回はMBAや留学、そして教育に関して考えさせられるきっかけをもらい感謝です。昨年夏の一時帰国中に当校が行った「MBA夏祭り」(今年は7月21日、現在準備中)にも協力いただきありがとうございました。加えて、アゴスが「留学準備プロセスの後でも集い、学べる場であれ」とのメッセージもありがとうございました。そうなれるよう心がけるとともに、やれることを積み重ねてゆきたいと思います。
ヨーロッパでの最後のMBA生活にも実り多きこと願い、帰国後には次世代留学希望者に語っていただければと思います。
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次回から、ニューヨーク出張のサマリーを紹介いたします。
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