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2008/02/15

Londonからの在校生レポート

先日の続報になりますが、コミュニティー活動を出来る範囲でアゴスも支援させてもらっていますが、関わらせていただいているコミュニティーのひとつである、London Business School在校生2名の方々から、以下のようなレポートを頂きましたので、紹介させていただきます。
執筆いただきました市河様、小田様と、アレンジいただきました大田様、ありがとうございました。

以下原文のまま紹介させていただきます。

LBSにおけるMBA生活紹介
市河良隆

London Business School(LBS)はロンドンに居を構える世界でもトップクラスのビジネススクールです。私は、2007年選考プロセスのうち、Round 2(2007年1月5日願書締切)で応募・合格しました。2007年8月10日にロンドン入り、同月27日からのプログラムに臨みました。欧州校としては珍しくも、21ヶ月のMBAプログラムであり、2009年7月までの長丁場です。学生の中にはFirst-trackといって最短15ヶ月まで短縮するオプションを採る人もいますが、学費が減額されるわけでもないので、殆どの学生は21ヶ月を満喫していくようです。

2007年入学のMBA学生は315名(女性は23%、年齢レンジ22-39歳、平均就労経験5.6年)、GMAT平均690点(レンジ600-790点) で、日本を含む58カ国より選抜されてきています。MBAグループ全体として多様な文化をかもし出しているだけではなく、殆どの場合、MBA生各個人が何らかの国際経験(母国以外での修学、勤務経験等)を持っていることが特徴だと思います。

この315人が4つのクラス(ストリームと呼ばれています)にそれぞれ割り当てられ、さらに一クラスの中に6人から7人の小グループ(スタディグループと呼ばれています)が形成され、これらは1年間フィックスされます。このスタディグループが様々な科目におけるプロジェクト(調査・レポート作成)をこなしていく単位になります。スタディグループのメンバー構成は、学校側が丹念な作業によって行われ、業種・国籍等がバランスよく混じるように工夫されています。例えば、私のスタディグループは、コンサルティング2名(アメリカ、ドイツ)、金融3名(オーストラリア、マレーシア、日本=私)、弁護 士(カナダ)、エンジニアリング(アルゼンチン)という構成となっています。

一年目の必須科目は9-12時、14-17時という2コマ構成となっています。金曜日を含む週末はテスト等を除けば通常オフです。結構時間が空いているので学業は大して大変ではないという私の淡い期待は外れました。宿題に次ぐ、宿題。予習に次ぐ予習。高い費用をかけてきていることもあり、最大限吸収してやろうという気概があり、適当に力を抜こうという気持ちにもなりません。しかも、9時から17時という社会人であれば最も生産的仕事を行う時間に、「教授の授業を聞いているだけ」という受身的なことを行い、夜帰ってから、宿題なり予習なりの生産的作業を行うというリズムの変化にも慣れるまで多少の時間を要しました。 

授業は、教授と学生たちの対話という構成が一般的です。即ち、学生の建設的な発言が授業の進行に不可欠であり、当該発言の有無が当該学生の評価にも直結していきます。典型的にはクラスでの発言(もちろん、発言の回数ではなく質が評価されます)というのは成績の20%を占めます。教授陣は学生写真付の座席表を持っており、発言した学生を毎回記録しています。従って、学生のクラス参加意欲は非常に高く、教室の雰囲気は様々な国でのビジネス経験を背景とする発言が飛び交うダイナミズムに包まれています。

授業が一度終われば、私は頻繁にLBSに隣接した非常に雰囲気のいいPub(まさにLBSキャンパス内から直接勝手口を経てPubには入れるLBS学生御用達)で仲間たちとビールを飲みました。ただし、あんまり飲みすぎると翌日のための予習・宿題に手が付かなくなるため、多少のブレーキも踏んでいましたが。そういった背景もあり社会人のころより酒を飲む量が減ったのも事実です。

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MBA体験記 - ロンドン・ビジネス・スクールのスタディ・グループ 小田 真一朗

MBAの学び一つは少人数によるグループワークを通して得られることを実感している。
ロンドン・ビジネス・スクールでは、1学年315名が、まず4つのコア授業を受ける単位(ストリーム)に分けられ、更にそのストリームが13に分けられて1チーム6名のスタディ・グループと呼ばれる単位となっている。学期が始まると個人の課題に加えこのスタディ・グループ単位で取組むプロジェクトが常に複数走る状態となる。プロジェクトは、学んだことをケースや顧客プロジェクトで実践するものであり、学生にとって授業内容への理解を深めるとともに、多国籍のチームでいかに協力してチームとしてアウトプットするかが試されている。レポートへの評価が個人の成績にも配分(授業により総合評定の20%~40%程度)されており、チームの中の怠け者を罰する評価調整の仕組みもある。
コアの授業では1年間グループメンバーは固定である。私のグループは、イギリス人、オーストラリア、アメリカ人(ドイツ国籍)、ポルトガル人、ロシア人と日本人の組合せ(LBS全体平均から見ると少しヨーロッパ寄り)。経験職種も、投資銀行、アセット・マネジメント、エネルギー、不動産、日用品、コンサルティングの組合せで、課題に取り組む中で授業により得意・不得意の補完が働く。プロジェクトには、自分たちで顧客を見つけてきてコンサルティングを行うものもあり、そのネットワークも含めて互いの学習効果に貢献している、してもらっているとの実感がある。
スタディ・グループメンバーとの付合いは、授業の内容に沿うことだけにとどまらない。
まず、各人がプロジェクトごとに、マネージャーなどの役割分担を変えながら進めていくことになるので、異なるメンバーのリーダーシップを間近に観察する機会となる。更に、長期の付合いを前提とし、お互いの各プロジェクトでのパフォーマンスに対するフィードバックや、チームメンバー間の定期的な360度評価なども含め、ソフトスキルを伸ばす実験の場となっている。数ヶ月に一度、組織論の教授が入るヘルスチェックもあり、チームとして効率的に機能しているかの診断および修正のアドバイスも行われる。このアドバイスも将来自分がチームの長となった際のチームマネジメントの手法として示唆的であった。
また、グループメンバーは異国の地での遊び仲間ともなる。これは運不運もあるようだが、私のグループはなんだかんだと理由をつけて月に一度はメンバーの家に上がりこみ、夜中まで酒を飲んで騒ぐ。一緒にスキーに行く、週末にイギリスの田舎町(イギリス人メンバーの実家)やリスボンに出掛けるなど大切な友人となっている。
このように、MBAといえばハードスキルを学ぶというイメージが強いが、ソフトスキルの学びや友人を作るといった面でも色々な仕組みがあり、特にスタディ・グループは私にとって大変大きな役割を果たしている。


あらためまして、レポートありがとうございました。
このブログでは、在校生、卒業生からの留学先での体験報告や卒業後に思うことなど、皆様からのコメントなど、お待ちしています!

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