2008/01/31
自分なりの辞書、“Definition”を持とう
欧米の大学や大学院に出願すると、エッセーや、MBAの場合にはインタビューで、 「なぜ~」と聞かれることが多いのです。その際に「なぜX?」に答えるには、個々にとって「X]が何であるかを理解して、説明して、そのうえでそれに対して「なぜそれをしたのか、なぜそれが必要なのか」を語らないと効果的で無いメッセージになってしまいます。
セミナーでもよく言うのですが、たとえば「なぜMBA留学?」と言う簡単な質問でも、個々の出願希望者にとって「MBA」という3文字に表されていることにはどういう要素が含まれているのか、そして「留学」という言葉には、それぞれの出願希望者にとって、どんな思いや期待が込められているのかを理解して、そのうえで、それに対して「なぜ」それが必要であり、今がベストタイミングなのかを伝えると良いと感じます。
先入観を持たれることは避けたいと思いますが、「私なら」という“Defintition”をいくつか挙げておきます。
MBA とはどういう場?
①学ぶ場
授業で学ぶ、課外活動で学ぶ、在校生や教授との日常会話で学ぶ、ゲストレクチャーで学ぶ、プロジェクトで学ぶ、リサーチセンターを通じて学ぶ、地域社会のプロから学ぶ、リクルーターから学ぶ、などなどですね。
②集う場
上級生、同級生、下級生と集う、それらの家族の面々と集う、教授や学校関係者・地域社会の面々と集う。将来的には同窓会の先輩、同僚、後輩と集い続ける、などがすぐ頭に浮かびます。
③広げる場
①②と重なる面もありますが、知識を広げる、視野を広げる、人脈を広げる、自分のメッセージを広げる、自分の能力を発揮できるスケールを広げる、人生における機会や喜びを広げる場。
他にも、出願するプログラムだけでなく、その大学全体のことを考えるのもいいと思います。
皆さんもそれぞれ、「私にとっては~の場」を考えてみてください。
また、「なぜ留学?」に対しても、「~の場」があると思います。特に留学支援業務をしている身としては、なおさらそうであって欲しいという思いも混ざって、少し例を挙げてみました。
留学先とはどういう場?
①生きる場
英語(または他の外国語で)で生きる、一人で生きる、家族と生きる、異文化で生きる、多様な価値観のなかで生きる、今までの当たり前がそうでなくなる場で生きる。
②感じる場
日本国内よりも広いドメインのなかで自分を客観的に見る場に身を置く=自分の立ち位置を世界の中で感じるきっかけを持つ。
世界の広さを感じる場、自分ができることを再確認する場、できないことも感じる場、世界ってすごいと感じながらも自分もそこそこすごいと思える一面を感じられる場、日本の社会・家族・食事などなど、改めて今までの当たり前を再確認・感謝できるようになる場、ただ単純にいつか振り返って懐かしい思い出が詰まっている時間を過ごす場……。
などなど、いくつか思うまま並べてみました。
たった「MBA留学」という2つの言葉の組み合わせだけでも、これだけいろいろな要素が含まれている可能性(皆さんが同じように感じる必要は無いので、あくまで可能性ですが)があります。
このように、自分の辞書、“Definition”を持つことが、自分の個性を入学審査官だけでなく、日常生活でも周りに正しく自分を理解してもらうためにも効果的だと感じます。
では、大学院・MBA・大学に出願する際に、頻繁に出てくる以下の言葉を皆さんはどういう“Definition”で語りますか?
参考までに時間のあるときに考えてみてください。
・Visionとは?
・Career Goalとは?
・Leadershipとは
・Success/Achievement/Accomplishmentとは?
・Communicationとは?
・Teamworkとは?
などは、これからいつか考えさせられるトピックだと思います。
ここでこれらを語り始めると何時間にもなるので(笑)、これはトピックを投げかけて皆さんに考えていただくにとどめます。
では、皆さん、周りで飛び交う、いつも何気なく使っている言葉を、「それってどういう定義で語っているんだろう?」という視点で感じたり考えたりしてみてください。
出願対策には役に立ちますが、友達には「しつこい」「面倒くさい」と思われる可能性は大ですが(笑)。
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