2008/01/14
小さな積み上げが大きな違いに(出願準備編)
今日はいつもにも増して、長~くなりそうですが、最後までお付き合いください(笑)。
年も明け、2009年に留学を目指す方々が大勢来校してくれています。当校では毎年この時期に、
“Early Action Campaign”と名打って早めの準備開始を促していますが、近年の実態としてはこの時期から開始しないとむしろ遅いと言うのが実態です。
TOEFLがiBTになってから準備するスキルが多くなり、準備にかかる時間も増えてきました。審査官が見る英語力もその視点が「授業についていける」「ディスカッションやコミュニティー活動で活躍できる」から「卒業後、就職市場で魅力あるグローバルリーダー候補としてファンクションできるか?」というポイントに流れが出てきていることを審査官と話していて感じます。
では何をすればいいのか、と言う点に関しては今までとあまり変りません。ただし、その英語力の証明として代表的な、テスト対策やインタビューの準備の「やりきる精度」を上げていかないと、こと英語力に関しては「日本人だから」「アジア人だから」と言う視点では見てくれなくなっていく傾向が予期されます。と同時に、出願準備は英語力だけでは無いので、「やり切れる計画を立てて、精度高くやりきること」が勝利に近づく一番の方法です。
だからこそ、なおさらの早期準備開始が重要です。
2009年に合格を目指す方々、大学院であれば、年末から来年の1月にかけての出願締め切りが多いですから、あと50週間程度ですね。MBAであれば、最初の締め切り(1st ラウンド)が来る10月まではあと40週間程度です。1月までは同じく50週間と言うことになります。そのなかで「合格に向けてやらなければいけないことを意識して」小さな積み上げが大きな違いになることを意識して「やりきって欲しい」というメッセージをお伝えしたいと思います。
以下、先日スタッフにも話した、野球とバスケットボールの「小さな積み上げの大きな違い」の話を
みなさんと共有させてもらいます。興味のある方は引き続き時間のあるときに読んでみてください。
[野球編]
みなさん、一流バッターの称号である「3割バッター」と「そこそこいい選手(2割9分バッター)」と
の違いは、どれくらいのものだと思いますか?
野球は4月から9月のペナントレース、そして10月のプレーオフで戦うので、ペナントレースは実質6カ月です。日本では144試合、大リークは162試合。1試合大体4打席回ってきますから、約600打数ですね。3割バッターは180安打することになります。2割9分のバッターは174安打と言うことになります。
年間6本、毎月当たりでは1本のヒットの違いが3割と2割9分の違いに繋がるのです。
テレビで見ていて、今見たヒット1本がその違いの1本かどうかはそのときにはわかりません。結果として、すべてに集中した結果の違いの1本の積み重ねが生む違いになります。全力疾走で稼いだ内野安打1本がその月の違いの1本になるかもしれません。
イチロー選手のような超一流選手に例えると、大体年間660打数220から230安打で3割3分3厘から3割5分として、上記の3割バッターより「毎週」約1.5本多くのヒットを打つことになります。そして、660回も、年によってはそれ以上の打数があるのはチームメートが打席数を回してくれることに加え、自分が打つことによって打順が回り、5打席目を自分で獲得すること、そして狙い玉に早めに勝負をすることでフォアボールが少ないことで「打数」(フォアボールではヒットにならないので)が増えるところにあります。
自分の努力と他人のおかげのあわせ技ですね。イチロー選手は「意図した、意識した打席の積み上げ」として、年間約700打席、2000球以上の配球を覚えているそうです。準備の段階にける「目的と思惑」が明確だからなんだと感じます。
出願準備にこれを置き換えてみましょう。
ここでいう600打数は出願準備をして行く皆さんにとっては、「出願準備に割ける時間数」のようなものです。その時間数は、現在の英語力や目指す学校の入学審査の競争率、そして締切日までの時間によって左右されます。
当校にお越しいただいた方々にはロードマップという準備にかかる時間の目安表を提供していますが、ここでは大雑把にMBAの例をとって、TOEFL・GMAT・出願書類準備などを総合して、出願準備に必要な時間数を1000時間としましょう。50週間で割ると毎週20時間ですね。
これが来月開始する人(2月開始)、3月開始の方々だとそれぞれ、毎週22時間と24時間になります。この毎週「2時間」と「4時間」の違いは実はとても大きいのです。毎週の準備時間数を増やさない場合には、この1、2カ月の差はそのまま出願準備の終了時期が1、2カ月うしろにずれることになります。
長年「あと1カ月あれば」と言う出願者を数限りなく見てきていますので、「早めのスタートを切に願うばかり」、と言うことです。入学審査官にも「合格の秘訣は?」と聞くと
「Start Early & Answer the Questions!」
と言われます。
そして、出願準備は「180本のヒット」を打つようなプロセスですから、準備の質を上げる(打率をあげる)か、多く打席に立つ(準備に割ける時間数を増やす)ことが180安打に近づくことになります。
ですから、準備に割くと決めた時間には集中し、「これをやっていればいいんだ」と言う計画にのって準備を進めることで他の心配は軽減され、仕事に集中もでき、家族との時間も取れるのではないか、と感じます。打席数を増やしてもらうには周りの協力が不可欠ですから。
次に、出願準備全体の質に関して「勝つための総合力」の例えを、マネージャーをしていた頃の経験からバスケットボールを例に大雑把では有りますが紹介させてもらえればと思います。
[バスケットボール編]
バスケの試合を見ると40分戦って結局最後の2分で勝負がつく、と言うことがしょっちゅうあります。なかには、「最後の2分だけやればいいのに」なんて人もいます(笑)。そこで決まる勝負の分岐点にどんな背景があるのか、少しだけ共有します。⇒1年準備してインタビューに呼ばれてそこで勝負がかかるようなものです。そこまで行き着くことが大変だと言うことの再認識です。
バスケの試合の勝敗は大雑把に言うと、当たり前ですが「多くゴールにボールを入れたほうが勝ち」ですね。そのために必要なのは、まずはゴール決定率を上げることです。
40分の試合で仮に60本のシュートを打つと仮定しましょう。当たり前ですが決定率50%ならば30本入って(今は3点シュートもありますが、ここでは各2点としましょう)60点です。当然29本入れた相手(58点)には勝ちます。60本打って29本は48.3% です。成功率1.7%の違いで勝敗は分かれます。
ここでQuestionです。
では決定率の低いほうのチームが勝つ場合があります。それはなぜでしょう?
答えはいくつかあります。上に出てきていない情報を先に言うと、
1)フリースロー(各1点)で得た点数の差で逆転する。
2)29本しか入れなかったチームのシュートの中に3本の3ポイントシュートが入っていた場合、合計61点になり、60点入れた相手に勝ちます。
⇒フリースローは例えばレジュメだったり、3ポイントシュートは推薦状(エクストラポイント)だったりするのでしょうね。
そして、これが最重要点ですが、
3)相手より多くシュートすること⇒決定率48.3%のチームがシュートを64本打てれば31本のシュート獲得となり30本入れたチームに勝つことになります。
では、どうすれば「多くのシュートを打つこと」が出来るのでしょうか?
答えは、、、「リバウンド獲得数で勝ること」です。リバウンドの多いチームはミスしてもセカンドチャンスを獲得できることでシュート数が増えるのです。上記の64本のシュートを打つためには相手より4本リバウンドを多く取れればいいわけですから、40分の試合で、「10分に1本のリバウンドの差」が勝敗を分けることになります。
ここで言うリバウンドは、テストスコアに似ています。「それだけでは勝てない」「しかしそこを頑張ることで試合はかなり優位になる」。そして通常の2点シュートがエッセーでしょうか。やはりここが決まらないと試合にならないだけでなく、リバウンドとの関連性も強いですから。
リバウンドが多い(テストスコアが高い)はシュート数が多くなり優位になる(審査官の興味が高まりエッセーの中身にさらに興味を持ってもらえる)。リバウンドの多さは、さらに、フリースロー、3点シュートにも大きな影響があることはもちろんです。
このように、あくまでひとつだけの要素で決まらないのです。
そして40分の「時間切れの時点で勝敗が決まる」のです。
「あと1分あれば」、時には「あと2秒あれば」というのがバスケの試合でよくあることですが、そこまでの39分が大切なことは理解していただけると思います。試合を決める最後のシュートは注目されますが、実はそこに至るまでのディフェンス、リバウンド、シュート1本1本それぞれが「そのときにはわからないけど終わってみればすべて勝敗の原因」に繋がっていて、それがある程度できていてこそ、最後の1分の勝負に残れるのです。
最後に、「決定率を上げるために」または「相手の決定率を下げるためにすること」をいくつか挙げておくと、「決定率を上げるためにすること」は簡単に言うと「デザインしたプレーをきちんとやること(簡単なショットを打てるように各自が約束の行動を取る)」そして「デザインされたプレーの最後を任されるシューターの精度を上げること」です。出願対策で言うところの「準備計画の制度」と「出願書類全般の総合的な質を上げる」と言うことに繋がります。
バスケの試合においては、相手の決定率を下げるためにやることは、「疲れさせる」「相手の自信を失わせる」「精度の低いシュートを打たせる(たとえば苦手な場所からシュートさせるように仕向ける)」など、総合的なディフェンスです。
これを出願対策に例えると、出願準備おける敵は「自分」ですね。ですから、ここではこういう状態を作らないことが負けない秘訣と言うことです。最後の1、2分で試合が決まるときに勝敗を分けるのは大雑把に言うと「疲労=体力」そして「落ち着いて普段できることが、ここぞと言うときにも出来るという自信をもてる準備と精神力」と言うことになります。
⇒端的に言うと「疲れすぎない(体力をつける)」「自信を持てる準備をする(前向きに取り組む)」「精度の低いシュートを打たない(あせらない⇒平常心)」、が負けないための原則になります。
最後は、「要は健康第一」と言うメッセージになりましたが(笑)、これが一番大切なことの例として、当たり前のことをリマインドさせてください。「打席に入らなければヒットは打てない」「シュートしなければ点は入らない」。
出願しなければ合格しない。
試合に出ると決めた方々はぜひ出願までやりきってください。
体調を整え、早く動き、実現可能な効率よい準備計画を立て、前向きな気持ちで、やりきる。
われわれはこのプロセスに関れることを楽しみにしていますので、ぜひ今日、明日、「まずできること」で動いてみてください。
本当に長くなりましたが、お付き合いいただいた方々、お疲れ様でした(笑)。
実りある一年にしましょう!
改めて読み返してみると、長いですね~。……今週はこれ1本で失礼します。
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