TOEFL・GMAT対策、MBA・LLM・大学院留学のアゴス・ジャパン横山 匡のブログ|元受講生、ケネディースクール卒業生からもらったあるメール

HOME > 元受講生、ケネディースクール卒業生からもらったあるメール

2007/12/05

元受講生、ケネディースクール卒業生からもらったあるメール

今日は、私が書くと言うより、少し前に頂いた、メールとメッセージを紹介いたします。ハーバード大学のケネディースクール(公共政策と国際関係の大学院プログラムを運営)を卒業したフルブライト奨学生で元受講生からもらったメールとそのやり取りです。ご本人から公開可と許可をもらいましたので、紹介させていただきます。彼が留学中に出会った名物女史への思いを綴ったものです。わざわざブログ用に書き足してもらいました。土井さん、感謝です!

=======================================
横山様

今月は数年ぶりで残業100時間 ペースに乗っており、リプライが遅れて失礼いたしました。

新しい写真良い感じだと思います。前のはいかにも「肉の味が好きです」って感じ(爆)で、それはそれで悪くないとは思うのですが、真面目な話が多いですもんね。

さて、原稿の件ですが、会報が出るのが年末なので、それまでは一応「未発表原稿」となり、本来の依頼主より先に世界中に公開というのもどうかな、などとつらつら悩んでしまいました。しかしせっかくのお話ですし、読者層はまずかぶらないでしょうから、厳しい字数制限のため泣く泣く削った分をもう一度再構築して、「横山ブログバージョン」を作りました。

=================================

-----Original Message-----
From: TADASHI YOKOYAMA
Subject: Re: ご無沙汰です。

メッセージと原稿ありがとうございました。原稿はこのままブログで紹介してもいいですか?こんな発想で留学も考えてもらえたらいいと思うので。

私の生誕100周年には、80歳90歳になった元受講生や業界仲間が、25回忌くらいで集まってくれていたらうれしいな、と思いますね。そちらは90ぐらいですから、長生きしてください(笑)。

来週後半から親父の5回忌と生前のお礼を兼ねてイタリアに18年ぶりに行ってきます。それこそ生誕78周年の誕生日を現地で迎えます。自分の原点再確認のたびですね。

またお会いして話す機会楽しみにしています。

===================================

>
> さて、フルブライトの東京同窓会から依頼を頂きまして、会報向けにこんな文章を書きました。
>故・ Sue Williamson女史の話です。彼女について書きたいことはもっとあるのですが、字数制限
> が厳しかったのが残念です。
>
> 「横山匡生誕100年祭」にも是非参加したいんですが、冷静に年齢を計算してみたら、その頃に> は私もかなりヤバい、ということが判明し愕然としました(苦笑)

> Sueの部屋には、そこら中に学生や卒業生達の写真が貼られており、その中には私が
> KSG Talent Show で独唱している写真もあったのですが、あの写真達はどうなってしまったのか
>はちょっと気になります。
>
> ではでは。
==============================================================

「生誕100年」 土井秀文

 二年間の留学生活は、一生忘れられない出会いの連続でした。しかし、その中で一人だけを挙げよ、と言われたら、私の答えは決まっています。Sarah Susan Williamson女史は、私が留学したハーバード大学ケネディ行政大学院(KSG)で、長年Program Directorを勤める、いわば「名物女」です。一口にDirectorと言ってもその守備範囲はとても広く、授業のこと、就職のことから住居、健康など生活全般まで、本人のことでも家族のことでも、“Sue, I need your help!”の一言で相談に乗ってくれる、そんな存在でした。母国からの送金が遅れ、卒業が取り消されそうになった時、彼女に立て替えてもらって事なきを得た留学生が居ました。在学中に結婚式を挙げようと思い立ち、教会とウェディングドレスの手配を頼った同級生も居ました。彼女はその職にあった19年の間、全米・全世界から集まった、20代から70代に渡る全ての学生達の師であり、友であり、家族であり続けました。

 彼女のことで真っ先に思い出すのは、入学直後に行われた「キャリア形成」のセッションです。壇上の彼女は開口一番、こう言いました。「一年が経ちました。貴方はKSGを卒業したところです。貴方はどんな人になって、何をしていますか?隣同士で話し合いましょう。」さらに5年先、10年先、20年先と私達に将来像を語らせた後、彼女は言いました。「何十年かが過ぎました。今夜は貴方の生誕100年記念式です。貴方はもうそこには居ません。貴方は、今夜集まる人達に、貴方のことを“どんな人だった”と思い出して欲しいですか?」

 人生の目標は人それぞれですが、共通するのは「何かを成したい」厳密に言えば「自分が何かを成したという達成感を得たい」ということではないかと思います。しかし蓋棺事定という言葉のとおり、この世を去った後人々がその人について何を思うか、そこにこそ、その人の人生の真の価値が現れる。だから生きているうちから、そのことを考えよう。人の心に何かを残すこと、それこそが究極の Career Goalだ。それが彼女のメッセージでした。恥ずかしながら、私はそれまで、そんな視点で自分の人生を考えたことは一度もありませんでした。

 死して後、生誕100年を祝ってもらえる人が、一体どれほどいることでしょう?故・フルブライト上院議員は、まさにそのような方でした。そして世界中の学生達を迎え、育て、送り出し続けた彼女も、間違いなくその幸福な一人です。私達が卒業した半年後、彼女は突如病に倒れ、翌年のMemorial Dayの朝亡くなりました。今、我が母校の傍には、彼女の名を冠した交差点があります。そこに立っているのは小さな鉄製の標識に過ぎませんが、その足許に埋まっているのは、20年に及ぶ出会いと別れ、そして成長の物語です。これから先何十年も、その小さな標識を見るためだけに、世界中から多くの人が訪れることでしょう。今から39年後、世界中の”Sue’s Children”とそこに集い、彼女の生誕100年を祝うその日まで、私も私の「生誕100年」に向けて頑張ろうと思います。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:

http://blog.agos.co.jp/mt/mt-tb.cgi/76

コメントを書く

名前:
 
コメント本文:
 

Page Top

Copyright (C) 2009 AGOS JAPAN Inc. All Rights Reserved.