2007/09/22
Bondsと朝青龍問題、プラス今後の来日予定学校関係者
今日は土曜日でまたまたたくさんの出願者が来校していますが、久しぶりにスポーツの世界から気になることを二つ。それと今後来日を予定している学校関係者のリマインダーです。
まず、今日のニュースで MLB・San Francisco Giantsが来期はBarry Bonds選手との契約更新をしないとの発表をしました。今年はあのハンク・アーロンの歴代ホームラン記録を抜く、と言う話題で、Bondsの薬物使用疑惑が話題になり、記録の価値自体が物議をかもしました。Giantsから見ると、新記録達成ブームがひと段落し、来期の契約延長オプションがとても高額になること、現在のチーム状況(最下位)を踏まえて若手への切り替え、などチーム方針として納得の結果に思えるのです。アーロンがベーブルースの記録を抜いたのが33年前、、、。私がイタリアからアメリカに渡った年なのです。もう33年も前のことか、と別の驚きを覚えました。
Bondsの「記録の価値」に関しては、MLB歴代最多の4256安打を放ったPete Roseは、その後野球賭博で永久追放となり殿堂入りを拒まれていますが、事実ヒットを打った数としてはトップですから記録は当然残っています。数年前にバットに細工をしたことで評判を下げたSammy Sosaも1年のブランクを経て復帰しています。彼のホームラン記録を抹消しろと言う議論はあまり聞かれません。
Bondsの薬物疑惑はMLBにとっては触れてもらいたくないことで、過去の有名なホームランバッターが当時許可されていた薬物使用を認めた告白をしていることからも、薬物疑惑は球界全体の問題として徹底追及はしたくないのが本音なのでしょう。単純な事実として「試合に出すなら記録を認める」「禁止事項が認められるなら試合に出さない」しか方法は無いはずなのに、ことBondsになるとこう話が盛り上がるのは、彼の性格や人望、メディアとの対応の歴史なのだと思います。「何」に対しての批判よりも「誰」に対しての反発なのでしょうね。
私はPete Rose、Barry Bonds、O.J. Simpsonなどなどに加えて、億単位の賭けゴルフでバッシングを受けたMichael Jordanなど、みんなスポーツ選手としては好きだったので、彼らの評価が下がるような疑惑や評判は「もったいないな~」とは思いますが、「選手としての評価」には関係ないこととして、昔のビデオなんかは楽しんで見ています。来年44歳になるBondsは3000本ヒットを目指してあと1年現役を目指すようです。私はあと1年彼の悪役としての存在と卓越したスイングスピードを楽しみたいと思います。
相撲に話題を移します。小学校のころから下町育ちで相撲部屋や国技館に入り浸っていた自分としては朝青龍論争ではいろいろ思うことがあるのですが、騒動が治まりかけてきたので少しだけコメントするならば、そもそも相撲は国際スポーツを目指しているのか、という思いに行き着くのです。
今回の朝青龍の巡業さぼり疑惑のタイミングが、白鵬の横綱昇進のタイミング、週刊現代との八百長疑惑裁判の中心人物が朝青龍である点、来期の理事長選挙を前にした協会内の主導権争い、
朝青龍の優勝回数があと1回で貴乃花、あと3回で理事長の北の湖に追いつく21回を数えていること、などなどいろいろな思惑を感じてしまいます。
Bondsの「試合に出すなら記録を認めるべき」と似ていますが、「連続優勝で横綱に推挙」と、「勝てば上がれる」ことを前提にして、横綱欲しさに朝青龍を横綱にしたのであれば、降格が無い「現場最高地位」に居る彼が辞める羽目になるならば推挙した理事長も親方も、相撲界追放までは行かなくても少なくとも理事長や理事の立場は普通なら首ですよね。
今の協会の対応は、「出来れば向こうから辞めてくれ」、または「もう一回彼から失敗をしてくれて『辞めさせるもやむなし』の状態になってくれ」に見えます。こういう対応をしていると国際社会では(もちろん多くの日本人も含めて)信用されなくなるんじゃないかな、と思います。
巡業が新たな弟子のリクルーティングや本場所が無い地域におけるファン拡大に大きな役割があることは当たり前です。それを休んだことへの罰はしょうがないですね。しかし今回の協会の対応は「アクションへの反応」ではなく「個人への反応」に思えてしょうがないのです。
もともと、彼のモンゴル帰国前から「一個人としての彼が病気なら帰してあげるべき」「それで日本の伝統国技の横綱が務まらないと思うなら引退勧告すべき」と思っていました。彼を残すなら、まずは外に対しては協会が断固として彼を守り、内部で彼を厳しく育成すればいいことで、26歳の外国から来た、ここ5年においての相撲界での最大の功労者に対する対応じゃないと感じました。
要するに、海外からの受け入れに対応できないならば受け入れない。受け入れるなら教育をする、責任を持つ。スポーツの世界でもどこでも同じです。
親方は部屋の経営のために力士を輸入する。これはこれでいいと思いますが、受け入れた責任はどこに行ったのかな? と言うのが今回の朝青龍騒動の感想です。スポーツ選手として見るのか、伝統文化の代表として見るのか、相撲界はどっちを向いて行きたいのかな、と興味持って見ています。
どうも私には来年の理事長選挙が今回の一番のファクターに見えて仕方ありません。高砂一門からの理事が朝青龍の師匠である高砂親方で、北の湖に一票入れる人ですから理事長としてはその票を失いたくないから高砂にはこれ以上の失敗をさせたくないし強く追及できない。高砂が理事から降りる羽目になれば、変わって理事になりそうなのが反北の湖とされる元千代の富士の九重親方と言われているのです。過去の理事長戦で同点決着となった経緯を見れば北の湖理事長が「高砂の一票は捨てられない」と思うかもしれないですね。それもいけないとも否定しませんが、要は朝青龍をだしに使うな、と言うことだけです。
9月は海外からの訪問者や週末の担当セミナーなども多く本場所には行けませんでしたが、また東京では1月に場所があるので、世間の流れに反して1月場所に復帰予定の朝青龍を見に行こうかな、と思っています。それまでに周りにつぶされて辞めていないことを願ってます。朝青龍が好きとか嫌いとかではなく、Bondsと同じで、こういうキャラもスポーツの世界では貴重だと思うので。
スポーツに関する独り言はこれくらいにして、、、
昨日はミシガンのMBAの説明会に出席させてもらいました。この模様は当日の写真をもらってからまた紹介します。来週は エッセー課題分析クラス、Wharton Directorを迎えてのセッション、そしてHarvard Business Schoolのセッションもあります。 MIT Sloanの入学審査官も10月には来日します。さらには、教育大学院として今年の U.S. Newsでランキングトップになった、Columbia University Teachers Collegeの入学審査官も10月に来ます。イベント案内をご覧になり、参加をご検討ください。会場でお会いしましょう。
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